みんなのための本

「みんなのための本」というホームページ

女性「あなたは本を書く人ですね。」
ぼく「どうしてですか。」
女性「いつか将来本を書いていると思ったんです。そういう目をしているから。」

その日は、ぼくが二十歳の誕生日でした。下宿先の三十代くらいの女性に色紙を贈られ、こんな会話をしたのでした。そのとき、ぼくは工務店で大工見習いをしていて、なんだか見当ハズレのような気がしていました。

贈られた色紙には、
「真っ直ぐに生きようと思うな。曲折多き自然もまた、美しいではないか。」
と書かれていました。この人も曲折多かったんでしょうか。

あれから40年以上の月日が過ぎました。その長い時間の中でも、「本を書こう。」と思うことはありました。かろうじて、アマゾンのキンドル・ストアで売られている「オカリナの本」だけが本らしい本でした。

オカリーナ入門(岸本みゆう著)kindle版 320円(パソコンで読めます)

パソコン教室で使う「講習テキスト」のように、数ページにまとめた「文書」は、パソコンに残っています。これもちゃんとまとめて本にして出版されていれば、同じような文書を何度も作る必要はないわけです。

書店に並んでいる本って、数ページしかないようなパチンと閉じてしまえるようなものはあまりありませんよね。ちゃんと背表紙があって、目次があって、装丁がデザインされていて、プリンターの印刷ではなく、印刷屋さんで印刷されて、出版社が出すような立派なものしか見当たりません。

編集や校正もたくさんの人が関わって作られるものというイメージがあります。

でもそれって、ネットでできないかな?って思うわけです。ネットなら、改訂版を新たに買わなくても、常に改訂された新しい本が読めます。それで、タブレットやスマホで読んでもらえたらいいなと考えました。

内容がまとまったら、いずれ出版したいというのが今の望みです。

今、構想があるのは以下の本です。下に書いたのは仮の名前で、正式な題名は決まっていません。

書店には、分野を絞った専門書が多く並んでいます。ネットを検索すると、たくさんの専門的な事例を見ることができます。YouTubeなどでは、タイムリーに解説された、たくさんの動画を見ることもできます。

次から次へと新しい用語も生まれ、時代の進むスピードが速すぎると感じている方も多いでしょう。ですから、ここでぼくが専門的な内容を書くときには、できるだけわかりやすく、少なくとも用語については、できるだけ日常の言葉に置き換えて書こうと思います。

この本の読み方は、リンクをたどって普通の本のように、まず順に読めるようにします。最終的には、ページ単位で印刷できるようにします。

紙で残すことの意味

ぼくはこのサイトをぼく自身の実験台として、最終的には本を出版することを目指しています。そんなことを考えながらも、「それは、なんのためなんだろう。」という気持ちが沸々と湧いてくるのは何でしょうか。

「本」というひとまとまりを残すことの意義

ある程度、情報としてのまとまりが完成したときに、本として残ることの意味はあるんだろうなぁと思います。その中にすでに知られている内容が多く含まれようとも、現在の法律では著作者としての権利は保証されることになります。

それゆえ、出版して、もしも利益が出たときには、さまざまな方法での収入を得られることになります。

本という形態の出版物は、誰もが持ち運ぶことができます。書店あるいは家の本棚にも並べられることでしょう。より多くの人に読んでもらうための最終形というぼんやりとした考えから、ぼくは「出版された本」というカタチを求めてきたように思います。

ぼく自身はというと、最近はもっぱら電子書籍だけで蔵書以外の紙の本は読んでいません。それは今後も変わらないでしょう。だとしたら、紙の本を出版する意味ってなんだろうということを考えなくはないんです。

たとえばパソコンのデータが常に紙を媒体として更新されるとしたら

このタイトル・・・いきなりわかりにくい例えですみません。

会社の事務作業を引き合いに出すと、いろいろ紙を媒体にして作業を進めるわけですよね。たぶんこれは、人類の文明が始まって以来、作業の分業が発生している以上、今後もずっとやっていくことでしょう。

その時に、発注伝票、作業伝票、納品書、請求書、領収書、納品伝票、受領書ってずっと同じような内容の紙が作業工程ごとについて回るわけです。

一方、パソコンで使うプログラムデータのアップデートに関して、その手続きをひとつひとつを紙でやることにしたらどうなるでしょうか。作業指示書が郵送で送られてきて、これこれこういう作業をして更新してください。できたら、作業報告書に署名をして、返送願います。なんて、普通ないですよね。

パソコンの場合は、プログラムを書く人が不具合があれば、直接データを書き換えるわけです。それで、使う側は、ただ更新というメニューを実行するだけです。大幅に更新がある場合には、バージョンが変わり、アップデートという作業をします。途中データがどう変わっていくのかを、ひとつひとつユーザーが見ることはありません。

現代の本というのは、日常生活を豊かにするプログラムのデータと言えなくはないです。そうだとしたら、最初に「読む権利」だけを買うか、サブスクリプション(月額いくらとか)で支払うことにして、あとは更新またはアップデートしていくという読み方もできると思うわけです。読む人は常に最新版をスマホかタブレット、パソコンでも読めます。

サブスクリプションで読める本を設定してみます

ということで、この本(下記のリンク先)は、実はトップメニューには表示されません。しかも、有料といいつつ、ここには全文が掲載されています。ただし、リンク先である「note.com」では、1話100円で販売しています。毎日何かしらちょっとした文章を書いていくので、このサイトのオマケ、お楽しみとして読んでいただければ幸いです。

ショート、ショート(短編小説)

と、なんだかんだ言いつつも

やはり、本は出版したい!というのが本心です。そこを目指すことには変わりはありません。それまでにできることも全部やってみたい。途中経過を見せるのも、おもしろいんじゃないか、と。

これからぼくは楽しんで本を書きます。春になると小鳥がさえずりながら、楽しげに歌い、空を飛ぶように。

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