今、何を選ぶのか

 突然何かが変わったり、状況が好転するように見えることがあったとしても、それは日々の選択の結果です。だからといって「こうすればよかった。」と反省ばかりしていても、意味はありません。これからの選択をできる限りいいものにするだけです。その結果はいずれ現れるでしょう。今ここにあるのは過去の選択の結果です。

 ぼくは十代から四十代まで長く苦しい思いばかりしてきたように思います。とにかくその苦しみから抜け出したかった。そのためいつも「もっと頑張らなくては。」と思い続けてきました。

 人生には頑張り続けていると、ある時点で強制終了のような出来事が起こります。悪いことばかりではありません。新しい出会いもあります。いいことも悪いことも受け取ることが大事です。あとは受け取り方なんだというのは、自分自身の経験から言えることです。

 十代のぼくは、新しい経験に飢えていました。鳥取での暮らしが苦痛でした。携帯もインターネットもない時代に2万円だけ持って、東京に行って住み込みで働きながら専門学校に行きました。無理やりローンを組んでクラリネットを買いました。お酒の出る場所でのジャズバンドに入れてもらいました。当時はジャズがなんなのか知りませんでした。

 二十歳のとき、米子にいて、下宿で大工見習いをしていました。ぼく自身は頑張っていたはずなんだけど、半年でクビになりました。当時よく知らなかったジョン・レノンという人が亡くなって大きなニュースになりました。ビートルズのレコードを何枚か買って聞きました。それで、また東京に行きました。

 今度はジャズを習いました。先生は世界的なジャズ・ピアニストでした。ぼくにとっては、先生は怖いおっちゃんでした。でも今となれば先生の優しさだけを思い出します。今ぼくが音楽を教えて言っていることの半分はおっちゃんに言われたことばかりです。

 三十代でまた鳥取に帰ってきました。なんだか疎外感しかありませんでした。トラブルを起こすようになったのもこの頃からでした。なぜ伝わらないのか、なぜできないのか、焦りばかりがありました。

 会社をやめたのは四十代でした。一人でパソコン教室を始めました。音楽を教えるようになったのもこの頃でした。依頼を受けて演奏する機会も増えていきました。同時に子育てはピークを迎えていました。体を酷使する毎日でした。

 長い苦しみから抜け出せたように思えるのは五十代後半になってからでした。その頃、パワーストーンやスピリチュアルに出会っています。セミナーもカウンセリングも受けました。

 いろいろやったから今があるんだって思えます。これからも選択です。

みゆう(管理人)
  • みゆう(管理人)

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