月: 2024年11月

練習曲・休符から始める エッセイ

練習曲・休符から始める

楽譜の中に休符を見たときに、人は何を考えるのでしょうか。ぼくは20年以上オカリナなど、アマチュアの演奏グループの指導をしています。その中で、繰り返し何度も耳にするのが、フレーズが小節の途中から始まるときに、タイミングが合わないということです。 もしかしたら、休符の記号が頭では理解できていても、とっさ…
虹の階段 エッセイ

虹の階段

虹はきれいですね。日本など多くの国では虹の色を、赤、橙(だいだい)、黄、緑、青、藍、紫の7つの色で表現しています。これは、約300年前、万有引力の法則で知られるニュートンが音楽の音階に合わせて7つの色で表したのが最初なんだそうです。 実際の色にはグラデーションがあって、はっきりした境界はありません。…
白いウシくん エッセイ

白いウシくん

白いウシくんは、ぼくの友だちだ。 スーッとしてて、かっこいいんだ。 夜はいつも同じところで寝てるよ。 寝る前は目がぴかぴか光るんだ。 白いウシくんが眠ると、ぼくもその下で眠るんだ。 なんだかあったかいんだよ。 でも、ぼくが朝起きて散歩から帰ると、ウシくんはもういないことがある。 ウシくんによく似たの…
雨の日の少年 エッセイ

雨の日の少年

水に潜ったり、雨に濡れたりするのが好きな少年がいました。 小学校月曜日の朝の全校集会。校長先生の長い話を聞きながら、こんな空想をします。 この広い講堂がぜんぶ水の中にあって、ぼくはみんなの頭の上を泳いでいます。 閉まっていない窓がひとつあって、そこから青空の見える街並みに飛び出ていきます。 屋根の上…
リズムを大きく感じるということ エッセイ

リズムを大きく感じるということ

リズムが細かくなるほど難しく感じるというのは、音楽をやっている人の共通の悩みなのかな、と思います。なにより楽譜に表した時に、複雑に見えるということがあります。 ひとつひとつの音の動きを間違えないように、ていねいにしっかりと音にしようとすると、流れから取り残されてしまいます。そして「私はリズム感がない…
風と友だち エッセイ

風と友だち

トンビのルアハは、風と友だちです。時々、自分が風になったような気分で今日も空を舞っています。 いつも低く飛んでいるアルガと朝の挨拶です。アルガは海の表面すれすれを飛ぶのが大好きです。ルアハはゆっくりと円を描きながらアルガの近くに降りていきます。海のにおいがぐんと近くなる瞬間、風が変わります。少しバタ…
音痴なんかないよ エッセイ

音痴なんかないよ

音痴ってひどい言葉だね。言う方も言われる方も傷つくよ。カラオケの点数も気にしなくていいからね。ゲーム感覚でやるのはいいけどさ。ぼくも60点くらいの点取ったことあるから(笑)。 「私、音痴ですから。」って割と平気で言う人いるけど、そう言わなくていいよ。歌うことに自信がないだけだし、ふだん音楽を聞いて楽…
愛鈴朱さんからの手紙 エッセイ

愛鈴朱さんからの手紙

あるお母さんのもとに、高校生の娘さんからこんな手紙が届きましたと、便りをいただきました。掲載の承諾をいただきましたのでご紹介します。 高校1年生の愛鈴朱(ありす)さんは、障がいを持ちながら、日々懸命に生きています。迷ったり、悩んだり、叫んだり、泣いたりする毎日です。精いっぱいなのは、お母さんも同じで…
高い音【オカリナ編】 エッセイ

高い音【オカリナ編】

歌を歌う方、楽器を演奏する方で、「高い声が苦しい。」「高い音が出しにくい。」そう思っている方は多いと思います。澄んだきれいな高い声、張りのある高い音を聞くと、羨ましいと思うけれど、私には無理とあきらめていませんか。今回は、オカリナ編として、高い音をスムースに演奏するコツをお伝えします。 楽器の特性を…
身につけたい呼吸法について エッセイ

身につけたい呼吸法について

世間一般で言われている「呼吸法」には、リズムのとり方、力の入れ方、体の使い方などを細かく定めた、さまざまなものがあります。 呼吸とは、単純に息を吸って吐くだけです。それなのに、呼吸法と言われてもピンとこないかも知れません。また、楽器の演奏や歌を歌うには、腹式呼吸法(以下「腹式呼吸」)が大事だと聞いた…