少しもむずかしくない音楽の本

ぼくがこの本を作ることにした理由

これまでずっと、長い人だと20年以上前から、ぼくが直接皆さんのもとに伺って、皆さんのお話や音を聞いて、自分でも音を出しながら、指導というか、音楽の楽しさを伝えるようにしてきました。

でも、ある日病気になったことで、今まで通りのレッスンを続けることが、いずれは難しくなる日が、いつか来るんだということがわかりました。

それなら、今の時点でまず伝えたいことを本にまとめておきたい、と思いました。オカリナに限らず、楽器が初めての方、ブランクがある方が、手にとって安心して学べる助けになる、そういう本が、現実には書店にも楽器店にも、あまり並んでいないんじゃないでしょうか。

この本を読んでいただければ、他の本も一歩踏み込んで読むことができる、そんな本を目指したいと思います。

ブログは自由に書きます

このホームページでは、本にまとめる部分は、リンクをたどって順に読めるように書いていきます。その他のブログ(記事)は、その都度思ったことを書きますので、中には専門的な内容を書くかも知れません。どのページにもコメント欄を設けていますので、誰でもコメントは書くことができます。

本にまとめるページなのか、ブログ(記事)なのかは、今後、見分けられるように試行錯誤しながら工夫をしようと思います。さしあたって、下記のような広告が表示される場合は、ブログ(記事)です。

>>広告はじまり

(広告はここに)

<<広告おわり

広告については、上の例のように「広告はじまり」「広告おわり」という表示をすることにします。だいたい広告はひとつの記事でひとつと決めて、適宜入れ替えることにします。

広告での収入(がもしあれば)は、このページの運営費に充てます。ぼくがリンク先を確認して、厳選した広告だけを掲載しますので、安心して御覧ください。ただし、リンク先でなにか商品を購入することがありましたら、その際には自己責任でお願いします。(広告についての問い合わせはお断りします。)

長い音を吹く練習

皆さんはどこかで「ロングトーン」という言い方を耳にしたことがある方もいると思います。これはこのタイトルの通り「長い音を吹く練習」のことを言います。これはとても大切な練習ですので、そのやり方をご紹介しましょう。

皆さんは、音の表情は、音色で決まると思っていませんか?もちろん音色も大事なんですが、出だしの「瞬間の音」と「伸びる音」の安定感がとっても重要なんです。音が終わる瞬間も要注意ですね。ピタッと止まるのか、スーッと消えるのか、

そのためには、第一に息が乱れないことですね。

そして、余分な動きをできるだけしないことです。

楽譜が目の前にあって、演奏しているときって、自分の音がどうなのか、聞く余裕がないですよね。ましてや人前で吹くとなると・・・。緊張して、音が震えたり、息が続かなかったりします。

だから、普段から意識して長い音を吹く練習をしましょう、という話です。単にだらだらと「長いだけの音」をなんとなく吹くというのでは、無意味です。自分の音をじゅうぶんに注意深く聞きながら、余分な動きやチカラが入っていないことを確かめながら、きれいな音を出すように心がけましょう。

近くに誰かいれば、音を聞いてもらってくださいね。自分では見落としがちな音程や、息の吸い方、出し方などにちがいを見つけることができるでしょう。案外指先にチカラが入っていた、なんてこともあるかも知れません。

背筋はピンと伸ばさない

ここでは、呼吸のための姿勢について説明します。

背筋を伸ばすのが、美しい、いい姿勢とは限りません。背筋をピンと伸ばそうとすると、身体が緊張します。思わず息を止めそうになりませんか。身体が緊張をすると、息が苦しくなります。楽な呼吸をするために、前後左右に傾いたり、猫背にならない程度に力をゆるめましょう。

椅子に座るとき

自然に座ったときに、足裏がかかとまでつけられる、自分の背丈にあった椅子を準備してください。高さが調整できないときは、クッションや足台などで調整しましょう。

椅子の背にもたれたり、深く腰掛けると、背中や太ももが固定されてしまうので、浅い呼吸になって、少し深い呼吸をしようとしてもできません。お尻を椅子の上に乗せ、日本人の体型でしたら、骨盤を後ろに倒して、背筋を少しゆるめてください。その姿勢でラジオ体操のような手を上に回しながら、深呼吸してみましょう。上体がじゅうぶんにリラックスできていることを確かめましょう。肩から順に、肘、手首、指先までリラックスさせましょう。膝は握りこぶしが入る程度に開いてください。スカートをはいているときなど、膝を開きづらいときは、足を前後に開いてもいいでしょう。

立って吹くとき

カラダ全体が緊張していないか、たしかめるため、腕をブラブラしてみましょう。軽く屈伸運動をするのもいいでしょう。足首は指先が前を向くように軽く開きます。おヘソを中心にして、重心を感じましょう。首や肩が左右に傾いていないか、注意しましょう。

首を立てて前を向く

楽譜が目の前にあると、前かがみになり、首が前に倒れ、顔ごと下を向きがちになります。これはスマホ、タブレットにも共通のクセになりがちなので、注意してください。まっすぐ前を見るような姿勢で首を起こしてください。楽譜が視線より下にあることが多いと思います。その時でも、目だけを下に向けるようにしましょう。視力を矯正することが必要があって、可能なときは、メガネやコンタクトレンズを利用して工夫しましょう。

2024年10月11日(み)