暗譜するってなに?
楽譜を暗記して演奏することを「暗譜」と言います。
暗譜できれば、楽譜を見ながら演奏するよりも、より音楽に集中して演奏することができます。正確なリズムだったり、流れのあるフレーズだったり、メリハリのある強弱だったりと、さらに表現力のある演奏ができます。
ただそれよりも大切なことは、「どんなメッセージを音にして伝えるか。」ということです。実際に歌詞がついているメロディだけじゃなく、どんなメロディにも伝えたいメッセージがあります。初めて演奏する曲の場合、他の人の演奏だったり、楽譜から伝わるメッセージに耳を傾けましょう。そして、そのメッセージを受け取って、味わってください。そこから先は、もう楽譜を離れて自分の音楽です。
メッセージがよくわからない、どう捉えていいかわからないという場合もあると思います。そのときは曲を聞いて、浮かんだ情景や自分の心がどんなふうに感じたかを、何度でも思い起こしてみてください。
もし暗譜することを、ドレミの音階、リズムや音の長さなどを覚えることだと思っているとしたら、それはちょっと違うような気がします。もちろん、そうやって覚える才能がある人もいるでしょう。ただそれは、楽譜に書いてある情報だけを覚えているだけで、どちらかというと大切なのはメッセージを受け取ることの方です。
暗譜の手順
それでも暗譜に挑戦してみたいという方のために、暗譜の手順と心構えのようなものを書いてみようと思います。
メロディを覚えて再現する方法のひとつは、まず声に出して歌ってみるということです。歌詞があれば、その言葉で、あるいは「ラララ」でも「アアア」でもいいでしょう。歌える人は誰でも暗譜は可能です。
次にドレミで歌ってみましょう。この段階では、まだ楽器は使わなくて構いません。このときにドレミがわからないという人がいます。最初は簡単な♯や♭があまりついていない楽譜で試してみましょう。
例題1.「夕焼け小焼け」
歌詞がわかれば歌詞で、わからなければ「ソーソラ ソソソミ ドドレミレー」と、こんな感じで歌ってみてください。ドレミで歌えたら、その歌を思い浮かべながら楽器で演奏してみましょう。
いかがですか?意外と簡単に演奏できたのではないでしょうか。
次に、ドレミから離れて、情景を浮かべながら演奏してみましょう。もし今目を閉じている方は、目を開いて見えているものを見ながら演奏してみましょう。五感を働かせることで、脳には新しい情報が入ってきます。そうした情報に邪魔されずに、しっかり自分の音を聞きながら演奏できたとき、もう暗譜ができています。
例題2.「きよしこの夜」
同じように6拍子のゆったりしたリズムを感じながら「ソーラソミー」とやってみましょう。
例題3.「ふるさと」
フラットがひとつついた楽譜を用意しましょう。「ドードードー」で覚えている人は、もう楽譜を見る必要はなく、そのままで構いません。楽譜が「ファーファーファー」になっていて混乱するという人は、楽譜に「ドードードー」と書いてしまってもいいでしょう。楽譜のとおり「ファーファーファー」のほうが歌いやすいという方はそのままでいいでしょう。手元にシャープがひとつついた楽譜しかないという方は「ソーソーソー」となります。
同じ曲なのに、なんでフラットやシャープがついている楽譜があるのかということについては、また別の機会にお話します。ここでは手元にある楽譜をそのまま使ってください。
ほとんどの方は、よく知っている曲であれば、楽譜に書いてあるフラットやシャープはあまり気にしないで歌えると思います。何度もドレミで歌ってみましょう。
この3曲が暗譜できれば、同じようにどんな曲でも暗譜できます。
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