障がいがある子どもを持つ親のための本

脳性麻痺の当事者のための本に対して、やはり親の目線での本も書いておきたいと思いました。これは特に脳性麻痺だけでなく、現代では発達障がいの子どもを持つ親も多いと思います。とくに密接に関わっているお母さんに対しては、社会そのもののケアが足りないと感じています。

そうした声を拾い、伝え合う場所が必要なんじゃないかとの思いで活動されている方とも、知り合うことがありました。

ですから、この本も、ぼくが取材をして、そのレポートを書いて本にするというような感じになると思います。

無知からくる誤解

目に見えてわかる障がい、目に見えてわかる親の苦労というのは、理解しやすいですが、目に見えない部分がかなり大きくて、それに対して「関係ない」「だいじょうぶ」「がんばって」と「人ごと」で済ませてしまっている例がかなり見られます。単に人ごとではなく、それが差別につながっているとしたらどうでしょうか。

知ること、理解しようとすることは、どんな場面でも人として求められることだと思います。