マイナス10よりプラス1

練習をしていて、「なかなかうまくいかないな。」「前回はできていたのに。」と思うこともよくあるでしょう。こういうことは、誰もが経験していることです。第一線で活躍している超一流のプロですら、まったく同じです。

前にもどこかでお話ししたことですが、人間はマイナスだと思うことにとても敏感です。自分のことも、他人のことも目につくのは「あれ?」と思うことばかりです。だからといって、無理やりプラスを探そうとしても思い浮かばないものです。これは生物、動物としての「生き残るための本能がそうさせるのだ。」というお話も以前したとおりです。

これだけは覚えておいてください。感情は、肉体から起こるものです。体調がすぐれないときには、気分も上がらないと感じるでしょう。体調を一気に好転させようと思っても無理をするだけです。そういうときは、できる限り姿勢を整えて、呼吸に意識を向けることが大切です。

そして、プラスは思考から生まれるものだということを理解しましょう。思考というのは、まず今なにを感じているのかを知ること、そして、理解することです。さらには「これならできる。」と思うような、ほんの小さなことでいいので、やると決めることです。その結果が確実に「プラス1」になります。

人間はもともと犬のように鼻が利くわけでもなく、鳥のように飛べるわけでもありません。他の動物と比べて肉体が持っている能力は決して高くはありません。だからマイナスに敏感なのです。マイナスを10個知るよりも、プラスを1個経験することが成長につながります。

「いやあ、でも歳だから。」

いいえ。過去の偉人が何歳で偉業を成し遂げたかをいくつか知るといいでしょう。「メモリーズ・オブ・ユー」という曲を作曲したユービー・ブレイクが、100歳まで現役でピアノを弾いていたということを、高校生の頃に知りました。そのときぼくは、120歳まで現役でいようと思いました。

今、この文章を読んで、あなたの思考にプラスを何かひとつ加えていただければ嬉しく思います。


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