上達する練習法

音楽だけに限らず、レッスンを受けたり、練習をすることで、今よりもっとうまくなりたいと誰でも思うでしょう。

こうすれば必ず上達する練習法があると言ったら、その練習法を知りたいと思いませんか。

  • 確実にできる目標を決めて、少しずつステップアップしていく
  • 継続して定期的に根気よく練習する
  • 録音したりアドバイスを受けたりして、上達具合を確認する

このあたりのことは多くの人が言っていることだと思います。現代では、様々な方法論を詳しく解説した動画や文章も検索して見つけることができます。

ぼくが伝えたいことは、もっとシンプルです。

下手になる練習をしない

少し厳しい言い方をすれば「なんしに下手くそになる練習を何べんもしよーるだいや?」です。

たとえば、もっとも基本的なロングトーンの練習をするのに、「ただ長いだけの音」を繰り返し出しても上達はしません。

教則本(メソッド)に載っている練習曲を何も考えないで音をなぞっても、何も変わりません。

姿勢や構え方はどうか、呼吸はどうか、音が出る瞬間の響きはどうか、音程はどうか、安定した音が出ているかどうか、音の終わり方はどうか。たったひとつの音を出すのにも、意識できることはたくさんあります。

こうやって意識された音で練習をするだけで、確実に誰でも上達できます。

もし「何度練習しても上達しないなぁ、自分が嫌になるなぁ。」というような感覚を持つことがあったら、たったひとつの音だけでいいので、満足できる音を出せるように本気で意識して練習してみてください。それこそが、上達の第一歩です。

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