リズムを大きく感じるということ

リズムが細かくなるほど難しく感じるというのは、音楽をやっている人の共通の悩みなのかな、と思います。なにより楽譜に表した時に、複雑に見えるということがあります。

ひとつひとつの音の動きを間違えないように、ていねいにしっかりと音にしようとすると、流れから取り残されてしまいます。そして「私はリズム感がないんだろうか。」と悩んでしまいます。

安心してください。リズム感がないなんて人は一人もいません。体そのものがリズムのカタマリですから。生きることそのものがリズムの中にいることなのです。

それなのに、なぜ音楽のリズムは難しく感じるのでしょうか。

たとえば、四分音符ひとつ分の中に5つ音があるような、こんなリズムがあったらどうしますか。

このリズムを一瞬で理解する方法があります。

まず、四分音符のリズムをパンパンと手を叩いてみてください。その「パン」と叩いた手に合わせて「こんにちは」と言ってみましょう。「こんにちは」の代わりに「泣かないで」と言ってもいいです。手拍子に合わせて5音の言葉をなんでも言ってみましょう。これができた人は「ドレミファソ」を手拍子に合わせて言えるはずです。

こうしてみると、5分の1の長さやリズムを難しく感じなかったのではないかと思います。他の複雑に見えるリズムも、手を叩いたり、足踏みをしたり、体を動かしたりして、好きな言葉を当てはめて声に出してみましょう。

楽譜は拍子がわかるように書かれています。この例は四分の四拍子ですから、1「たいせつ」2「なー」3「あーもの」4「はー」のように、1小節に4つの波があります。

難しく考えずに、上記の方法を試してみてください。大きなリズム、波に乗るということが大切です。それがリズムを大きく感じるということです。


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