ぼくが思うスピリチュアルな世界

ぼくは、小さい頃から、霊を見たり感じたりすることがありました。でもそれをずっと隠してきました。霊たちは昼でも夜でも身近にいました。それこそ、ぼくにとって、虫や空や海と同じような存在でした。大人の手のひらくらいあるゲジゲジとテレパシーで会話したこともあります。

それによって怖い経験をしたことは一度もありません。強いて言えば10歳くらいのときのカナシバリかなと思いますが、これは、ぼくにとっては霊的な体験とは違うものとして捉えられています。

誰もが、肉体を持っている生命であり、単なる物質とは異なる霊的な存在です。一般的に、いわゆる「スピリチュアル」と言われている分野は、どちらかと言えば、精神論、錬金術のような話が多く、「特別な話」を「高度な霊性を持った方」が話されているというイメージが強いようです。

ぼくはそのことにずっと違和感を感じてきていて、もっと身近な内容で本を書きたいと思いました。ぼく自身は霊的な体験を通じて、魂の存在などを知ることが多かったので、その視点で話を進めていこうと思っています。

ひとつだけ心がけたことは、ぼくから見ると違和感に感じることが多い「スピ系」を単に批判するだけの本にはしたくないということです。ぼく自身も「スピ系」と思われることが多く、そのままブーメランになりかねないと思っているからです。