和音を知ると音楽が聞こえてくる
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「メロディにはなじみがあるんだけど、グループで演奏するメロディ以外のパートの演奏にはなじめないところがあります。それで、グループ演奏をむずかしく感じてしまいます。」
「楽譜を見ながら教えてもらって、練習すればなんとなくできるようになるんだけど、いざメロディと一緒に演奏すると、『合っているの?これ?』って気分になるだけで、いつもドキドキしたまま曲が終わってしまいます。この不完全燃焼、いつか燃えだすんでしょうか?」
「音楽にメロディの他にリズムがあるのはなんとなくわかります。音楽を聞いていると、ドラムとか、ベースとか、時々かっこいいなって思うこともあります。でも、和音となると、なんか『響きのカタマリ』ぐらいにしか思えなくて、実際のところ、よくわからないんですよねー。それを自分で理解して演奏することって、できるようになるんでしょうか。」
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さて、ぼくがグループを指導しているときに聞こえてくる「心の声」を再現してみました。いかがでしょうか。当てはまるものがありますでしょうか。
このように和音ってどうして難しいと感じてしまうんでしょうか。オカリナの場合は、当然なんですが、和音を一人では演奏できないということがあります。お互いの音を聞き合って、「自分の居場所」を探すことが「和音」を理解する近道です。ここでは音楽学校で習うような理論は必要ありません。
早い話、音を合わせたときに「心地いい響き」なのか「落ち着かない響き」なのかを聞きあって感じることが大切です。
たいていの曲の場合、どんな音を重ねたら「心地いい響き」が生まれるのかを考えて作られているわけです。でも、なぜか時々「落ち着かない響き」に感じられるときがあります。それは、単に音が合っていないだけなのか、わざとそういう音が使われているのか、もしかしたら楽譜が間違っているのか、のどれかです。
ひとまず、こうして響きを味わうというのが、和音を楽しむ第一歩になるんじゃないかなと思います。
もしも、お互いの音を聞き合う余裕がないという方は、ぜひ録音してあとでヘッドフォンで聞いてみるといいでしょう。その際には「音楽用」の録音ができるものをご使用ください。通常販売されているICレコーダーや、スマホの録音アプリでは、音がはっきりと聞き取れないものもあります。
まずは和音を聞いて楽しみましょう。
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